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亮・かわせみでの出来事|かわせみその2|

この資料は亮が通う小学校(障害児クラス担当)の先生からお借りした資料。 全校の先生向けに”ほほえみ”通信で障害児クラスの事を書かれている。 ここで出てくるR君はもちろん私の子供「亮」。 かわせみは(障害児クラス、ただ今1年生が1人・2年生が2人そして、 亮「4年生が1人」)の事。今、亮は交流学級で席は4年2組にある。 国語と算数に関しては(かわせみ)で学習している。

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どうして、いうことが分からない!
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1時間目、R君も「かわせみ」での学習なのに、9時過ぎてもやって来ません。
今日は、交流学級の時間割りが変わったのかなぁ?なんて考えながらR君を迎えに行かず、2年生の2人とK先生の4人で学習していました。
(交流学級の授業の流れで、時間割が変更になることは時々あるものだから・・・)しばらくすると、R君と4年2組の担任T先生のバトルの声が、遠くから聞こえてきたのでドアの所まで迎えに出ました。
すると、両手で入口を押さえて、 「ぼく、かわせみきらい」「今日は、かわせみで勉強しない!」 と言うのです。
交流学級の方でやりたい事があるのかなぁ? 「かわせみ」の学習の内容が難しくなってきて意欲がなくなっているのかなぁ? など考えました。
実は、そうではなく友達が持ってきたシールが欲しくて、そのシールの入ったペンケースを握って離さないのです。
「分かったから、「かわせみ」に入りなさい。」 と声をかけても耳に入らず、廊下に寝ころんでしまい、
「ぼく、家に持って帰るんだ。」と”ガン”と動きません。 時間も過ぎていくので、T先生には教室に戻っていただき、私がR君の指導にあたりました。

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1時間目だから、寄り添えた!
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普通学級での子供同士のもめ事だったら、1人、もしくは2人の指導をするとき他の子供達は自習ができます。
1学期のように「かわせみ」で私1人だったら、2年生の2人を気にかけながらR君 に関わるか、2年生の2人も指導しながらR君に関わるかのどちらかでしょう。
どちらにしても、中途半端な関わりでしかなく、R君の気持ちを十分満たしてやれずにいたと思います。
でも、今回は1時間目で笠先生がいてくれたので、R君だけに関われました。

昨日までの私だったら、「友達のシールを持ってきてはいけない。」
ということを強く指導していたと思うのです。
でも、今日は学校カウンセリング講座で研修させてもらっていることが役に立ちました。なぜかというと、研修ではいろんな立場(療法)の先生の講話を聞きます。どなたも言われることは、「相談者の思いを聞く。」
それはただひたすら思いを聞く「傾聴」(相談者に非があっても、受容・共感して聞く)の大切さを強調されます。
(非については、後で正します。) だから、今日は指導するのではなく、シールが欲しくてたまらないR君の気持ちを寄り添ってみることで成功した実践です。

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では、どのような会話で成功したのでしょうか。
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R君「家に持って帰るんだ!」
先生「ふ〜ん。家に持って帰りたいほど欲しいんだ。」
R君「うん、家もって帰るの?」
先生「う〜ん。どうしたらいいかなぁ?」
  「そうだ!コピーすると、同じのができるよ。コピーしようか。」
R君「うん!」

さっと、立ち上がってさっさと印刷室の方に歩き出しました。
(「R君のじゃないのよ。返さないとね、」
なんて指導していると、ますます「持って帰る。」とエスカレートしていたと思います。)

先生「どんなシール?見せて」
R君「ほら、●●●と●●●だよ。」
先生「かわいいシールだね。これ。」
R君「ぼくは、●●●の方が好きなんだ。」
先生「色もぬってきれいにしょうね。」・・・・・・・

という様にR君の思いを受けとめて関わっていくと、R君も「家に持って帰る。」 と意地を張らず、気持ちも落ちついてきました。
同じ大きさを3組、拡大したのを1組コピーして、「かわせみ」で色を塗り、台紙に貼って出来上がりました。
この間、20数分間色々シールのことを話しながら寄り添ってやることができました。 「かわせみ」から帰るとき、本物のシールのことを尋ねましたが、 「Nさんに手渡し、シールは勉強にいらないから持ってきてはいけないと注意するからNさんを先生の所に来るように言って」と頼みましたが。
「分かった。これは秘密だね。」と言いながら、4年2組に飛んで帰っていきました。 (こんなに素直になれたのもK先生がいて、R君だけに寄り添えたからだ。これが3時間目以降だったら・・・?) ところで、教室に帰ったR君は、秘密どころかNさんに大きな声で、 「もう絶対シール持って来るなよ!」と言ったそうです。
そして、Nさんも「はい持ってきません」と、T先生からあやまったと聞きました。

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「傾聴」試みて欲しい。
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「かわせみ」の子には、このような気持ちで 関わってもらいたい。
そして、クラスの子供達に試みて欲しかったからです。
きっと、子供達の言動で気になることがあると思うのです。
自分の気持ちをうまく伝えられない子供やイライラして誰かとぶつかっている子、 沈んで一人でいる子・・・等々ついつい教師は「・・・しなさい。」「・・・あるべき。」と指導してしまうようです。教えることが今までは仕事だったから・・・
でも、一度、子供の気持ちを受容・共感する(傾聴)を試してみて下さい。
うその様に子供の心とつながります。
口答えや反発する言葉はまず出ないと思います。
もし、そのような言葉が子供から出たときは、指導している・押しつけている教師がいると思います。



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